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概要	サマイカサームは、ガラスを裏打ちとした、耐熱クラスF種のレジンリッチ“B”ステージ・集成マイカ（Samica）のヴォンロールイソラの登録商標です。サマイカサームP315.20は、ガラスクロスの替わりにポリエステルフィルムを使用しています。サマイカサーム366.28､　P315.20は焼成サマイカを使用しています。この製品データ－シートには、これまで記録された全ての目的に使用できるよう、全ての製品にとって重要な係数の詳細が、記載されています。さらに、サマイカサームの使用方法を理解するためには、レジンリッチの小冊子を参考にして下さい。
応用	高圧技術の基本的な絶縁材として、サマイカサームは幅広く使用されています。 ●全ての電圧範囲の水車やターボ発電機の導体絶縁また主絶縁 ●全ての電圧範囲のダイアモンド型、ヘアピン型、集中型コイルの導体絶縁また主絶縁 ●直流機のメインポール、インターポールのコイル ●車両モーターのアマチュアコイル ●絶縁部品の製作（Vリング、Uチャンネル、チューブなど） ●粒子加速器の磁性コイル
特長	サマイカサームのテープは非常に柔らかく、機械・手巻きの両方で使用できます。サマイカサーム, 366.28, 366.32　及び366.33はサマイカの種類と厚みが違うのみで、構成は同じです。全てのグレードは乾燥した状態で、柔軟です。最も薄い製品がもっとも柔軟です。サマイカの無焼成グレードは一般的に柔らかく、焼成グレード（366.28）より圧縮できます。焼成グレードは電気特性に優れ、“B”ステージテープの乾燥表面は、暑い気候での使用に適しています。（ 366.28, 及びP315.20）サマイカサーム366.33-62は幾分厚く、重く、よりオープンな編み方をしたガラスクロスを裏打ち材としています。このため、より多くの、シンプルな構造の製造装置と使用できます。サマイカサームP315.20はポリエステルフィルムを裏打ち材とし、主絶縁、特に、マルチターンのターン絶縁として、コイル成型時のフィルム表面の滑り防止のために使用します。サマイカサームP315.20はポリエステルフィルムを裏打ち材としているため、ガラスクロスを裏打ち材としたタイプと比較し、より低コストです。張力を制御できるテーピング装置を使用できる場合には、サマイカサームは剥離テープ無しで供給します。剥離テープ無しで供給される場合には、テープ表面は乾燥し、剥離テープのある場合に較べ、固くなっています。（剥離テープの付きテープに比較し、約20N/m多くなります。）
工程	使用前に、5℃で保管されていたサマイカサーム製品を冷暗所から取り出し、周囲温度と同じにして下さい。全てのサマイカ製品で、裏打ち材（ガラスクロス、ポリエステルフィルム）をコイルの外側にして下さい。テープは、30N／10mm幅の張力で、スムーズで皺の無いようにまいて下さい。サマイカサームテープは“B”ステージですので、加熱プレスしてはじめて、最適な電気的、機械的、熱的特性を有することが出来ます。代表的な硬化温度として160℃が必要です。　その温度での硬化時間はコイルの大きさと絶縁厚みによります。 2~3mmの絶縁厚みでは45分が標準の時間です。全工程の詳細と技術的情報は、レジンリッチの小冊子を参考にして下さい。
特長	VonRollIsolaの標準テープの特性を以下の表に記載します。仕上がり絶縁の特性は含浸樹脂に影響を受けます。
	テープ特性	単位	366.28	366.32	366.33	366.33-62	P315.20	試験方法
	厚み	mm	0.19±0.03	0.28±0.035	0.24±0.035	0.25±0.03	0.16±0.03	IEC60371-2
	サマイカタイプ		焼成	未焼成	未焼成	未焼成	焼成	IEC60371-2
	全重量	g/m2	265±26	420±40	330±33	350±35	252±15	IEC60371-2
	SAMICA量	g/m2	120±7	240±20	180±12	180±12	150±10	IEC60371-2
	ｶﾞﾗｽｸﾛｽ	g/m2	32±3	32±3	32±3	48±4	0	IEC60371-2
	樹脂量	g/m2	113±20	148±30	118±25	122±25	70±8	IEC60371-2
	ﾎﾟﾘｴｽﾃﾙﾌｨﾙﾑ	g/m2	’	’	’	’	32±3	'
	揮発成分	g/m2	≦0.8	≦0.8	≦0.8	≦0.8	≦0.5	IEC60371-2
	引っ張り強度	N/cm	≧150	≧150	≧150	≧150	≧30	IEC60371-2
	曲げ力	N/m	≦50	≦60	≦60	≦80	≦60	IEC60371-2
'
圧縮硬化後の特性	特性	単位	代表値					試験方法
	比重	g/cm³	1.8　~　2.0					ISO 1183
	弾力性	N/m2	5.2 x 10					DIN 53457
	耐電圧　　　23℃	kV/mm	35					'
	130℃	kV/mm	32					'
	155℃	kV/mm	30					'
	散逸特性 (10kV､ 50Hz)		'					IEC　60093
	23℃	％	0.8 ~ 1.2					'
	130℃	％	4.2 ~ 6.0					'
	155℃	％	8.5 ~ 13.0					'
	体積抵抗率	Ohm　cm	6 x 10					IEC　60093
	線膨張係数	ｌ／C	1 ~ 1.1 x 10					SN　77110
	熱伝導性	W/mC	0.3 ~ 0.32					DIN　52612
	耐熱クラス		F					IEC　85
保管	サマイカサーム製品は涼しく、清潔で、乾燥した場所で、納入した梱包状態のまま保管してください。サマイカサームの保存期間は　20℃±5℃ にて 6ヶ月　です。また　 5℃ では　12ヶ月です。サマイカサームテープを冷暗所から取り出した後、サマイカサームが周囲温度になるまで待ち、その後使用してください。
供給	サマイカサームテープの幅は15mmから1000mm〔フォイル〕です。コア-には内径55mmのボビンを使用しています。溝はありません。テーピング装置の多くは特別のボビンを必要としますが、VRIも多くのボビンを用意しています。手巻き用の標準ロールの長さは、50Mです。長いロール、短いロールも可能です。フォイルの場合には、剥離テープがつき、ロール長さは50~100M、コア-には内径76mmのカードボードチューブを使用します。剥離テープがない場合には、剥離テープがある場合に比較し、サマイカサームの表面はより乾燥し、より硬くなります。例として、供給時の製品番号は以下のようです。サマイカサーム366.28 　剥離テープがつき、サマイカはロールの外側です。サマイカサーム366.28-02　剥離テープは無く、サマイカはロールの外側です。
衛生	“B”ステージエポキシ製品をご使用する際の、標準的な安全注意を払ってください。認可された保護クリームの使用と、テープ作業後の手洗いを充分行ってください。